トレーニングによる「筋肉の破壊」
こんにちは、平野です。
トレーニングにより「筋肉が破壊される。」とよくいいますが、
大げさなものでは無く、筋線維の構造がポチポチと乱れる程度です。
切れるほど酷使された場合は、壊死といって筋線維は死んでしまいます。
壊死した線維はタンパク質分解酵素によりアミノ酸に分解され、溶けていきます。
そして、次の筋肉の材料として再利用されたり、オシッコとなり体外に出ていきます。
一方、壊死した部分では、筋線維の再生が起こり、10日ほどで新しい筋線維が作られます。
ただし、即効的に筋肉を補修する場合には、新しい筋線維を作るより、
その部分を結合組織(コラーゲン)で埋めてしまう方が手っ取り早い。
従って、疲労回復しないうちに筋肉が壊れるトレーニングを続けていると、
線維化(ファイブローシス)といって、筋肉の中に結合組織性の線維が多くなってきます。
すると、「硬い筋肉」、力を入れてもゆるめても、あまり硬さが変わらないタイプの筋肉
になってしまうのです。そうなりたくないですよね。
痛いほど筋肉が疲れていたら、休養が必要というサインです。とはいえ、少しでも
筋肉痛が残っていたらダメかと言うと、そうではありません。多少の筋肉痛はあっても、
トレーニングの頻度を上げることは筋力アップにおいて重要です。だから、出来る範囲で
トレーニングした方がいい。
ただし、明らかに前と比べて筋肉に痛みがあり、パワーが出ないという時は、
無理にトレーニングをしない方がいいでしょう。